ユニセフによると、アフガニスタンで生きる300万人の少女たちが中等教育を終えて労働市場に参加できれば、少女や女性たちがアフガニスタン経済に貢献できる額は少なくとも54億ドル(約7200億円)になるという。
ユニセフのアフガニスタン代表であるモハメド・アヨヤ氏は、3月23日に当局が女子の中等教育への復帰を認めないという決定を下したことは衝撃的であり、深く失望させられたと述べている。
さらにアヨヤ氏は、「この決定は少女たちが教育を受けるという基本的な権利を侵害するだけでなく、少女たちを大きな不安に陥れ、子どもの人身売買、早婚、強制結婚などの搾取や虐待のリスクにさらすことになる」と述べている。
同氏は、ユニセフが行った調査から「この決定が、経済面における恐ろしい結果をもたらすことが明確に示されている」と強調している。
アフガニスタンの女性たちは13日、1年前に(国連からテロ組織として制裁を受けている)タリバンがカブールに侵攻した日である8月15日を迎えるにあたり、デモを行った。女性たちは、自由を守る権利、教育を受ける権利や仕事の自由を訴えるスローガンを掲げたが、タリバンは、デモ隊に対して発砲した。