IT・科学

雨水は研究者が考えていたよりも危険だった

米誌インタレスティング・エンジニアリング (Interesting Engineering)によると、国際研究チームが実施した調査の結果、世界で最も辺境な場所や孤立した場所でさえ、雨水を飲むべきではないことがわかった。
この記事をSputnikで読む
研究チームは、人間の経済活動の過程で大気中に入る人工化学物質の中に、自然界で決して分解されないものがあることを明らかにした。このペルフルオロオクタンスルホン酸(PFAS)と呼ばれる「永遠の化学物質」が、地球上で最も人里離れ、たどり着くことが非常に困難な場所を含む、世界のさまざまな場所の雨水や雪のすべてのサンプルから検出された。研究チームは、地球の大気中におけるPFASの拡散を妨げるものは何も存在しないとしている。
IT・科学
インド 環境パフォーマンス指数で最下位に 日本の順位は?
研究チームによると、雨水を頻繁に飲む人は少ないが、基本的に、今まで世界中の人々が雨水は安全だと考え、農業用水を確保するために無期限に利用していた。一方、研究チームは今回の調査で、PFAS暴露の潜在的な健康リスクが過小評価されていることを確信した。この「永遠の化学物質」は、実際にがん、肝機能障害、生殖能力の問題、喘息のリスクの増加、甲状腺疾患を引き起こしている。
スウェーデンの研究チームは先に、人為的な環境汚染が人間の生命と自然生態系の安定性にとって危険なレベルに達したと警告した。
関連ニュース
気候災害の危険性があるのに? 中国、有害な生産能力の増強を発表
米フロリダ州 ハッカーが市の浄水システムに化学物質を加えようと試みる
コメント