「危険なカオス」:台湾をめぐる情勢悪化は、米中競争と関係している=駐中国ロシア大使

ロシアのアンドレイ・デニソフ駐中国大使は、台湾をめぐる現在の情勢悪化は米中競争の表れであり、米国のナンシー・ペロシ下院議長の訪台に関連した危機は長引くことがわかったとし、これは挑発行為であり、またカオス(混沌)の種をまくという米国の活動家たちの意図であり、その結果は全世界にとって危険なものとなる可能性があるとの考えを示した。
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デニソフ氏は「経済的要因が非常に重要な役割を演じている。急激に悪化した競争の戦いは、主要なものではないとしても、この地域と世界全体の緊張を高める非常に重要な要因だ」と述べた。
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デニソフ氏によると、台湾をめぐる紛争を挑発しているのは米国であり、米国はこのような形で同地域に「制御しうるカオス」という状況をつくろうとしている。
デニソフ氏は「米下院議員ナンシー・ペロシ氏によって手際悪く、またはそのようなことはなく、むしろおそらく手際よく始められた危機は、私たちが目にしているように、長期的なものであることがわかった。米代表団の台湾訪問が続いている。現在も1人の州知事が台湾を訪問している」と述べた。
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またデニソフ氏は「米国人について述べると、これは結局のところ、まず第一に、米国側からの挑発行為であり、中国のバランスを崩し、苛立ちを引き起こし、それによって米国の戦略家たちが大好きな一種のカオスの種をまこうという意図だ。彼らは、このカオスが制御しうるものとなり、それを彼らが管理しようとしている」と述べた。
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デニソフ氏によると、台湾をめぐる米国の政治家たちの行動の結果は、全世界にとって危険なものとなる可能性がある。デニソフ氏は「これは、この地域だけでなく、全世界にとっても極めて危険だ」と締めくくった。
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