同紙によれば、ドナルド・トランプ前大統領が2018年に撤退した協定の再開に向けた問題で明らかな進展があるにもかかわらず、依然として多くの障害が残されているという。その一つは、米国が望んでいるよりも多くの制裁緩和をイラン側が要求しているということだが、一方で、イラン政府はいくつかの譲歩を行っている。例えば、彼らは米国務省のテロ組織リストからイスラム革命防衛隊を削除し、核協定の再開のため、その状態で制裁を解除するという要求を取り下げた。また、イラン政府は、国際原子力機関(IAEA) が行っているイランの 3 つの施設でのウランの痕跡調査の中止という要求も断念した。 ただし、「面子を保つ」ためにイラン側は、「IAEA理事会がイランに対する虚偽の告発のファイルを永久に封じるまで、いかなる取引も行われない」と表明している。
米国とイランの交渉の明らかな進展は、中東における米国の主要な同盟国であるイスラエルにおいてますます大きな懸念を引き起こしているという。イスラエルのナフタリ・ベネット元首相は、バイデン政権にイランとの合意を放棄するよう求め、そうでなければ、イスラエルは自衛権を確保しておくと述べた。イスラエル政府の懸念は、同国の国家安全保障担当補佐官であるエヤル・フラタ氏がワシントンに到着し、ホワイトハウスの国家安全保障担当補佐官のジェイク・サリバン氏と核協定の再開について話し合ったという事実によっても証明されているという。
通信社「スプートニク」は以前、イランは核兵器の開発に取り組んでいないというIAEA長官の見解について報じている。
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