死に体のジョンソン英首相、キエフを電撃訪問 2000機の無人機を置き土産に

9月の首相退任を間近に控えて国内ではレームダック(死に体)と揶揄される英国のボリス・ジョンソン首相が24日、ウクライナの独立記念日に合わせてキエフを訪問した。2000機のドローンを含む総額5400万ポンド(約87億円相当)の新たな軍事支援を置き土産に、首相としては最後になるとみられるゼレンスキー大統領との会談を行った。各国メディアが伝えている。
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ロイター通信などによると、ジョンソン首相はウクライナへの新たな軍事支援として、小型ドローン「ブラックホーネット」を850機、その他の無人機2000機、ロケットシステムなどを供与すると明らかにした。2月のロシアによるウクライナにおける特殊軍事作戦の開始以降、英国はこれまでに総額23億ポンド(約3700億円)の軍事・人道支援を行ってきたという。
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また、会談の際にはこれまでの支援に感謝の意を込めて、ゼレンスキー大統領がジョンソン首相に「自由勲章」を授与したという。ゼレンスキー大統領はSNSに「このようなトモダチがいてウクライナはラッキーだ」などと投稿している。
一方、米国のバイデン大統領も同日、約30億ドル(約4100億円)規模の軍事支援を表明。対空防衛システムや砲撃システム、弾薬、レーダーなどが供与されるという。
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