受精から1週間で3種類の幹細胞が発生した。そのうち1種類は時間とともに独自の組織となるが、残りの2種類は胚の発生をサポートする。
研究チームは、3種類の幹細胞すべての培養物を正しい比率で、適切な栄養培地で組み合わせた。幹細胞は自己組織化し、8.5日にわたって連続的な発達段階を経て構造を形成した。そこには鼓動する心臓、前脳と中脳、そして胚が成長し、栄養を受け取る卵黄嚢が現れた。
研究チームは、その主な研究成果は胚体外組織からのサポートを必要とするほぼ完全な胚性脳の形成だと指摘している。
つくり出された胚は、試験管内で胚のプロセスを研究するための適切なプラットフォーム。研究チームは、これが、なぜ体外受精によって実験室で発生した胚の一部は生き残って完全な生物となるまで成長し続けるのに、他の胚は駄目になってしまうのかを理解するのに役立つことに期待している。
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