中国の四川省では、すべての工場が節電のために操業を6日間停止した。ドイツでは、石炭や化学製品が搭載された船舶を、川底が浅くなってしまったライン川を航行させるのに苦慮する出来事が起きている。米国の西海岸では、急激な気温上昇により、電力消費を抑えるよう住民に求めている。これらの出来事は、現在、世界三大経済大国が直面している困難のほんの一部に過ぎない。同メディアによると、これらの国が直面する被害の大きさは、熱波と雨不足がいつまで続くかによって決まるという。専門家によると、ドイツのような国では支援を行う見込みがなく、企業は最悪の事態に備えつつあるという。
ライン川以外にも、長江やドナウ川、コロラド川など、世界の発展を支えるのに重要な河川が干上がった。そのため、サプライチェーンが寸断され、食料品や工業製品、エネルギー資源の輸送に支障をきたしている。また、農村部では土地の灌漑がうまくできず、都市部の工場では冷房が効きに くくなり、エネルギー供給が過剰になり、生産性が低下している。この危機的な状況は、農業、エネルギー、水の供給に深刻な悪影響を及ぼす恐れ がある。
同メディアは、エネルギー危機と高インフレをもたらした対露制裁は、世界経済に悪影響を及ぼしていると強調している。
スプートニクは以前、猛暑のオランダとフランスで水不足が発生し、深刻な現象が起きていると報じた。
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