外相はティハニー市で開催された「トランジット」という社会フォーラムに参加した中で次のように発言した。
「私は明確にしておきたいのだが、ハンガリーはガス、石油、いずれのエネルギー分野においてもさらなる制裁を議論する用意は一切ない。この点において我々は孤立していないとさえ言っておきたい」
シイヤルト外相によると、先に行われたEU外相サミットの会合ではロシア産石油に対する規制の問題が議論されていたものの、ハンガリーのほか、複数の国々が規制発動に反対したという。外相はフォーラムの場で、政治的安定性が国内に不足していれば自国の利益を保護することもできないと指摘した。
ハンガリーは黒海経由で天然ガスを購入する交渉を米エクソンモービル社と進めてきたものの、契約は解消された。ハンガリーは同社と年間30億㎥の天然ガスを購入することで合意していたものの、米国側はロシア産ガスに依存している現状から脱却するよう迫ってきたという。
先にハンガリーのビクトル・オルバン首相は、隣国ルーマニアのバイレ・トゥシュナドで演説を行った中で、対ロシア制裁によってロシア政府が崩壊するどころか、 欧州の方が打撃を被り、既に四つの政権が交代し、さらには経済的・政治的危機を迎えていると指摘していた。
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