「7月26日にロシア国防省が北方領土を含む形で実施すると発表したことを受け、7月27日、外交ルートを通じて、北方領土においてロシアによる軍事演習が実施されることは北方領土に対する我が国の立場と相容れず、到底受け入れられない旨を抗議し、当該演習の実施地域から北方四島を除外する旨、強く申し入れを行った」
松野長官は、日本が「ボストーク2022」の実施を憂慮していること、ウクライナでの特殊軍事作戦が行われているうちは、ロシア軍の動向を注視し続けると述べ、引き続き情報収集にあたると語っている。
ロシア国防省の発表では「ボストーク2022」は9月1日から7日の期間で5万人以上が参加し、東部軍管区の7つの範囲で行われる。演習には140機の航空機、軍艦、ボート、支援艦船など60隻の他、5000ユニット以上の武器や軍事装備が参加。
ロシア軍は指揮統制機関や東部軍管区の部隊、空挺部隊の一部、長距離・軍事輸送航空部隊などを参加させる。
演習では、指揮官や司令部が、東方面や極東海域での侵略を撃退する上での軍団間や連合軍グループを管理するスキル向上が図られる。また、平和の維持、利益の保護、軍事上の安全性の確保を目的とした共同任務の遂行において、連合編成の互換性・相互運用性を高めることも計画されている。