日本のロシア文化フェスティバルは2006年から毎年開催。47都道府県で500以上のイベントが開催され、累計で1800万人以上が参加している。今年は民族舞踊団「国立モイセーエフバレエ団」の公演など、計28のプログラムが予定されている。29日の開会イベントでは露日のアーティストによるコンサートで、ラフマニノフやスクリャービンの作品が演奏されたという。
開会に関連して、ロシア連邦大統領文化特別代理でフェスティバルのロシア側の委員長を務めるミハイル・シュヴィトコイ氏は、ロシア文化は世界文化から分離できない現象であり、「文化を否定するのは不可能だ」との認識を示したうえで、次のように述べている。
「昨今の状況は文化が政治の影響を受けていることを証明している。だが、文化は政治より上だ。文化は永久性に向けたものであるが、政治はその時々の現実にあわせて動く。我々はこれを理解しなくてはならない。日本におけるロシア文化は、ロシアにおける日本文化への態度と同じもので、露日の政治的活動によって左右されるものではない」
また、シュヴィトコイ氏は欧米を中心にロシア文化を否定する動きが広まっていることに懸念を示した。
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