モハマド氏によると、中国はマレーシアや地域全体にとって「大きな市場」であり、経済的な関係を維持することは不可欠だという。また同氏は、中国の哲学は欧米と違って、国を侵略して占領することではないとの考えを示している。
モハマド氏は、「確かに中国は南シナ海の領有権を主張しているが、占領はしていない(中略)中国は我々に投資してくれた。中国はとても良い貿易相手国だ」と述べている。
同紙によると、モハマド氏の発言は、安全保障を米国に、貿易を中国に長年依存してきた東南アジア諸国の複雑な立場を浮き彫りにしている。
中国外交部(外務省)の趙立堅報道官は30日の記者会見で、台湾海峡の現状を変えようとしているのは中国政府ではなく台湾政府と米国政府であり、現在の緊張の主な原因は、分離主義勢力が米国の援助を受けて台湾の独立を果たそうとすることにあるとの考えを示した。
モハマド氏は、「世界には一つの中国しかなく、台湾は中国の一部であり、中華人民共和国政府は中国全土を代表する唯一の合法的な政府である。台湾の独立派勢力は、外国の支援に依存し、米国の助けを借りて(台湾の)独立を達成しようとしているが、これが現在の台湾海峡に緊張が生まれる主な原因となっている」と述べた。