2日に開催されたG7財相会談では、ロシア産石油に「価格上限」の導入計画が確認され、すべての国にこの取り組みに参加するよう呼びかけられた。これに先立ち、EC(欧州委員会)のジェンティローニ経済問題担当委員は、ECの狙いは、第6次EU(欧州連合)制裁措置の一環で合意された期限、すなわち原油については2022年12月5日、石油製品については2023年2月5日に合わせて価格上限を導入することだと述べた。
米テレビ局「CNBC」から、インドはロシア産石油価格の上限設定という案に加わるかどうかと問われたプリ氏は、「多くの要因により話題になっているが、この提案はどういう意味を持つのか?我々はとても慎重に検討する」と答えた。
インドは1日あたり約500万バレルの石油を消費しており、そのほとんどはイラク、サウジアラビア、クウェート、UAE(アラブ首長国連邦)から輸入している。3月末時点で、ロシア産石油は、インドの石油輸入量のわずか0.2%を占めるとプリ氏は補足した。インドはロシア産石油の供給量を増やしているという批判もあるという。
プリ氏は「欧州の人々は、インドが四半期で購入するよりも多くの石油を1日で購入していると私は言った。今まではそうでなかったとしたら、驚くだろう。しかし、我々はロシアからも購入するし、どこからでも購入する」と指摘した。同氏は、ロシア産石油を購入することに「道徳的葛藤」はないが、インドの消費者に対しては道徳的義務があるとした。
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