中国外交部 G7によるロシア産石油の上限価格の設定に異議

5日、中国外交部の毛寧公式報道官は、中国はG7がロシア産石油の上限価格を設定したことに異議を唱え、G7加盟国の立場の見直しを支持するとする声明を表した。
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毛報道官は、石油は国際市場での主要原料に数えられること、今日の国際情勢にあってG7諸国は対話を強化し、交渉を継続すべきであると指摘した。

対露制裁は露中の協力にどう影響したか?

黒龍江大学、現代露中地域経済研究所のスン・クイ所長の見解では、西側の対露制裁は、ロシアと中国の協力関係の発展に一定の影響を与えるものの、妨げにはならず、米国の中国の技術系企業に対する制裁は逆にロシア市場におけるチャンスを開いている。
多くのロシア企業は中国で事業登録をしているため、中国企業との取引はこれまでの国境を越えた形態から中国の国内市場での取引にシフトした。スン所長は「これにより、米国の二次的制裁に対する中国企業の懸念は、ある程度和らいだ」と指摘している。
ロシア産石油の価格上限設定、エネルギー市場とG7そのものに打撃=米アナリスト
また、スン所長は、ロシアは米国の制裁を受けている中国の技術系企業にとっては力を発揮する格好の場となり得ると語っている。
また、スン所長はウラジオストクで開催の東方経済フォーラムについては、極東地域のプロジェクトを世界に発信し、多くの企業の関心を惹きつける一助となるとの確信を表した。
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