元北朝鮮工作員、北朝鮮に拉致された田口さんや横田さんの生存を確信=共同通信

共同通信は、2002年の日朝首脳会談で北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が日本人の拉致を初めて認めてから17日で20年となるのを前に、金賢姫(キムヒョンヒ)元北朝鮮工作員(60)にインタビューを行い、その一部をユーチューブで公開した。
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金元工作員は、1978年に北朝鮮に拉致された田口八重子さん(拉致当時22)から日本語教育を受けていた。韓国南東部の大邱で共同通信のインタビューに応じ、田口さんらが「生きているという情報を得た」と述べ、生存を確信していると強調した。
共同通信によると、金元工作員は田口さんについて、1987年時点では政府の招待所で暮らし、韓国人拉致被害者と結婚していたとみられると語った。
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また金元工作員は、1977年に拉致された最も「有名」な拉致被害者の横田めぐみさん(拉致当時13)についても語った。横田さんは金元工作員の同僚に日本語を教えたという。
金元工作員は、北朝鮮は内部の弱点や秘密を知っている人たちは死亡したと発表して帰さないことにしたと述べ、彼らは「私の判断では生きている」と強調した。金元工作員は、10年以上前に、北朝鮮の高官だった脱北者から田口さんと横田さんは生きているという情報を得たと語った。
また金元工作員は、拉致被害者家族の高齢化が進んでいることなどを踏まえ、黙っていてはいけないとし、家族の再会を要求するべきだと訴えた。ここ数年で、田口さんの兄や横田さんの父親などが他界している。
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