金正恩氏、プーチン・習近平両首脳の「親友」になる道を選んだ=米誌

北朝鮮は米国を含む西側諸国との関係構築から少しずつ遠ざかり、ロシアと中国の「親友」になる道を選んだ。米誌「Foreign Policy」の論説委員、マイク・チノイ氏の分析記事が同誌に掲載されている。
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ここ最近、北朝鮮のロシアや中国に向けた公式メッセージをみると、北朝鮮が両国との協力を続け、発展させていきたいという意図が見えるとチノイ氏は指摘している。

「北朝鮮が安全保障分野での露中との関係について『戦略的、戦術的』協力という言葉を使ったのは注目に値する」

また、露中と仲良くしようとする北朝鮮の動きは、米国との関係がこれまで以上に悪化するなか、核軍縮における米朝合意をするつもりがないということを示しているという。
北朝鮮の核ドクトリンは、米国との協議決裂の結果?
米国は露中との関係が悪化するなか、アジアにおいて日本を含む自らの同盟国と連携を深め、勢力を固めようとしている。露中としても太平洋に米国の立場を脅かす存在を投入するために、北朝鮮をより積極的な戦略資産として利用しようと試みるのは理にかなっている。
チノイ氏は、金正恩氏率いる北朝鮮指導部は更なる軍備増強をやめないどころか、ロシアと中国に技術者を送り込んで兵器分野での両国との協力をますます深化させるとみる。
金正恩氏は9月7日、首都平壌で開催された第14回最高人民会議で演説を行い、仮に100年の制裁が待っていようとも、米国が北朝鮮の体制転覆を目指している以上、核兵器は放棄しないと表明した。
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