武装した女性が銀行員を人質に取り、預金口座から金を引き出すよう要求 レバノン

レバノンの首都ベイルートにあるブロム銀行で、女性が職員を人質にとり、預金口座から金を出すように要求する事件が発生した。同銀行の幹部がスプートニクに明らかにした。
この記事をSputnikで読む
その幹部は、「ブロム銀行の女性の預金者がある支店に押しかけ、焼身自殺すると脅し、妹の入院治療費を要求した」と語っている。
幹部によると、女性が預金口座から2万ドル(約290万円)を返すように要求したという。SNSに投稿された動画では、銃を片手に銀行に乗り込んだ女性の姿が映っている。
その後、その女性の弁護士ラミ・アリック氏は、女性は自分の預金口座から約2万ドルを何とか引き出し、「銀行からどこかに向かって出て行った」とスプートニクに語った。アリック氏は、その女性(サリ・アリ=ハフィズ氏)が銀行でアクションを起こす際に同行し、彼女が銀行員を脅した銃はおもちゃの銃であったと述べている。
レバノンの銀行システムは2019年以降、危機的状況に陥っている。銀行は外貨不足のため、市民の預金からハード通貨での引き出しを拒み、自国通貨のレバノン・ポンドを闇市場レートを大幅に下回るレートで払い戻すようにしている。
コメント