露中の蜜月は「不完全な結婚」=米国務副長官

米国務省のウェンディー・シャーマン副長官はロシアと中国の関係は条件付きの性格を持つもので、全ての分野で価値観が一致しているとは到底言えないとの認識を示した。米紙「ワシントン・ポスト」などが伝えている。
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「ワシントン・ポスト」によると、シャーマン副長官は次のように述べている。

「色々な意味で露中関係は不完全な結婚です。もちろん、ロシアと中国は一緒に行動し、互いの利益になるよう協働するでしょう。プーチン大統領が、ウクライナ情勢に関する習近平氏の懸念を理解していると言及したことは非常に興味深いことです」

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シャーマン副長官は、中国の習近平国家主席が台湾、香港、チベットなどの独立を認めない立場から主権や領土の一体性についていつも言及しているとも指摘し、ウクライナ情勢に関する中国の微妙な立ち位置を示唆した。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は16日、上海協力機構サミットへの出席のため訪問したウズベキスタンで、中国の習近平国家主席と会談した。会談の中でプーチン大統領はロシア側がウクライナ危機をめぐる中国のバランスの取れた対応を高く評価すると表明したと同時に、この問題に関する中国側の懸念を理解しているとも語った。
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