NHKが被害状況をまとめたところによると、宮崎県で13人、鹿児島県で9人、大分県で5人、高知県で5人、福岡県で5人、熊本県で4人、愛媛県で4人、徳島県で3人、佐賀県で3人、広島県、長崎県、香川県、山口県でそれぞれ1人が負傷。少なくとも55人にのぼっている。また、宮崎県で1人が死亡した。
負傷者の多くは、風にあおられて転倒した。強風により、窓ガラスが割れ負傷したという例も相次いでいる。鹿児島県屋久島町の消防署では強風の影響で扉が突然閉まり、消防隊員が右手をはさまれ、人差し指の骨を折る大けがを負った。
気象庁は、数十年に一度しかないような大規模な災害の発生の可能性があるとして、宮崎県に大雨特別警報を発表。鹿児島県には暴風・波浪の特別警報を発表した。
台風は19日午前にかけて九州を北上し、20日にかけて本州付近を北東に進むと予想されている。西日本から北日本の広い範囲で台風の影響を受けるおそれがある。