これに先立ち、イタリア上下院総選挙では、開票率90%の段階で、「イタリアの同胞」、「フォルツァ・イタリア」、「同盟」の中道右派連合が勝利したことが明らかとなった。開票率95%の段階で、中道右派は、上院で44.36%、下院で44.07%の票を獲得した。主なライバルは事実上の敗北を宣言し、野党を代表すると発表した。勝利した連合の主要政党は「イタリアの同胞」。党首のジョルジャ・メローニ党首は、首相に指名される公算が大きい。
バーリー氏は、メローニ氏の政治モデルはハンガリーのオルバン首相や米国のトランプ前大統領であるため、「イタリアの選挙における中道右派政党の連立の勝利は懸念を呼んでいる」と指摘し、「専制君主らは彼女から欧州連合(EU)加盟国27か国が代表する欧州理事会でロビイスト(支持者)を獲得するだろう。EUの通常の機能を意図的に妨げるために」と述べた。
欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は先に、右派が勝利した場合には対策を講じる可能性があるとイタリアを脅していた。