発表によると、ノルドストリームAG社は、地方自治体と協力して損害評価を実施するために必要な資金を使用する。現在、ガスパイプラインの復旧の時期を予測することは不可能であるという。
また、ノルドストリームAG社は、ガスパイプラインの損傷の場所が特定されていることを明らかにした。それらはデンマークとスウェーデンのEEZ(排他的経済水域)に位置している。
これより前、バルト海に浮かぶデンマーク領のボーンホルム島沖で、ロシアと欧州をつなぐ海底ガスパイプライン「ノルドストリーム2」に非常事態が発生し、パイプラインの圧力が急低下した。その後、スウェーデンは、「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」の両方からのガス漏れの領域で2回の水中爆発が確認されたと発表した。
デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は、ガス漏れが「意図的な行動」によって起こされたものとみていると明らかにした。
「ノルドストリーム2」はロシアからドイツなど欧州にガスを供給するパイプラインで、2021年に建設が完了した。だが、ドイツ政府は供用開始前の2月、ウクライナ情勢を背景に「ノルドストリーム2」の運営会社の許可を停止。プロジェクトは事実上の凍結状態となっている。
関連ニュース