岸田氏は「日中関係は様々な可能性とともに数多くの課題や懸案にも直面している」と指摘し、「50年前に両国の国交正常化を成し遂げた原点を思い直し、共に日中関係の新たな未来を切り開いていくことが重要だ」と強調した。
「日中両国は、地域と世界の平和と繁栄に対して大きな責任を共有している。今後の50年も見据え、共に両国のみならず、地域と世界の平和と繁栄のため、建設的かつ安定的な日中関係の構築を進めていきたい」
習氏は祝電で「50年前の今日、中日両国の古い世代の指導者たちは時機と情勢を見極め、大所高所から遠く未来まで見通し、中日国交正常化という重大な政治決断を下し、両国関係の新たな一ページを切り開いた」と指摘し、「50年来、両国政府と両国人民の共同努力のもと、双方は四つの政治文書と一連の重要な共通認識に達し、各分野における交流と協力を絶えず深化させ、両国と両国人民に重要な福祉をもたらし、地域ひいては世界の平和と発展を促進した」と強調した。
「私は中日関係の発展を非常に重視しており、首相とともに、双方が国交正常化50周年を契機に、時代の潮流に従い、新しい時代の要求に相応しい中日関係を構築するよう牽引していきたい」
1972年9月、日本と中国は両国の国交を正常化した。また、両国の友好と協力のために、中国側は第二次世界大戦後の日本に対する賠償の請求を放棄した。