次世代旅客機「スカイホエール」はその設計においてグリーン技術の使用に着目している。オスカー・ヴァイナルス社はその理由としてグリーン技術は環境にやさしく、コスト効率に優れ、かつ高性能な技術的ソリューションを同時に提供することができるからだと説明している。
3階建ての「スカイホエール」の収容人数は最大755人。今までの大型機を例に出すと、長年最大の旅客機と呼ばれてきたボーイング747は、全員がエコノミークラスに座った場合、最大660人の乗客を収容でき、ライバルのエアバスA380は3クラスに分けた場合525人、全員をエコノミークラスに収容した場合、853人を乗せることができる。
「スカイホエール」は全長は76.8メートル、最高時速は977キロメートルで、これはエアバスA380-800やボーイング747など、長距離用優等生航空機に匹敵する速さ。また、「スカイホエール」の乗客はジム、スパ、屋上展望台など、ラグジュアリーホテルならではの快適さを味わえる。
「スカイホエール」に使われている材料は、環境にやさしい合金、セラミックとファイバー複合材料、カーボンナノチューブのみ。内装にはレザーの自己修復材が、窓には小型太陽電池で発電できるバーチャルリアリティウインドーが設置されている。
主翼は現在使用されているものより長く、内側にはめ込まれたタービンは乱気流を利用して4基のハイブリッドエンジンの動力を発生させる。危険防止のため、機体の主翼は胴体には接触しておらず、こうした設計によって、不時着時の客室へのダメージを最小限に抑えられると開発者は考えている。
スプートニクは以前、中国が開発した中距離民間旅客機C919について紹介した。同機は、このクラスでは世界最高峰の旅客機と肩を並べるほどの実力を持っているという。
関連ニュース