クリミア大橋で貨物車両が爆発

ロシアのクリミアとクラスノダール地方を結ぶクリミア大橋(ケルチ海峡大橋)で貨物車両が爆発した。8日、国家反テロ委員会が発表した。現時点では事故か事件によるものかは明らかになっていないが、露連邦捜査委員会は刑事事件として捜査を進めている。
この記事をSputnikで読む
露国家反テロ委員会によると、現地時間8日午前6時7分(日本時間同日午後0時7分)ごろ、クラスノダール地方・タマン半島からクリミア半島をつなぐ自動車専用道で貨物自動車が爆発し、並行して通っている鉄道線の燃料タンク車7両に引火した。
クリミアの地元当局は爆発直後、爆発によるけが人はいないとしていたが、連邦捜査委員会はその後、爆発で3人が死亡したと暫定情報として発表した。
爆発で道路の一部が崩壊し、現場は通行止めとなっている。一方、鉄道の運行に関しては、8日午後8時(日本時間9日午前2時)を目処に再開される見込み。
ウラジーミル・プーチン大統領は、原因究明のための政府委員会の組織を命じた。
爆発を受け、ウクライナのゼレンスキー大統領の顧問を務めるミハイル・ポドリャク氏は、次のような犯行声明ともとれる投稿をツイッター上に公開した。

「クリミア、橋は始まりに過ぎない。全ての不法は廃されなければならない。全ての盗まれたものはウクライナに還る。ロシアによって占領された全てのものは追い返されるのだ」

クリミア大橋は全長約19キロメートルでロシア最長の橋。2018年5月に自動車道路が、2019年12月には鉄道部分が開通していた。
コメント