イベントの動画は、独シンクタンク「プログレッシブ・センター(Das Progressive Zentrum)」のYouTubeチャンネルで公開された。
アップルバウム氏は「ドイツに来て数日経ったが、戦車に関する話題が出続けているのは事実。そして、なぜ供給されないのかと自問自答していた」と話し始めた。
アップルバウム氏によれば、その理由は、欧米諸国がウクライナの勝利がどのようなものになるのかわからないという失望にある。この感覚はドイツに限ったことではなく、米国などでも感じられる。
欧米はウクライナの勝利を望んでいるのか、勝利した場合の結果とその結果に対する用意ができているのかとアップルバウム氏は疑問を投げかけている。
アップルバウム氏は「それは欧州をどう変えるのか、ロシアをどう変えるのか、パワーバランスをどう変えるのか。戦車をめぐる状況もそれに関係していると思う」と締めくくった。
ウクライナ政権はドイツ製戦車レオパルド2を受け取ることを期待しているが、ドイツ政府はその共有を急いでいない。同時に、ショルツ首相は、ドイツはウクライナを支援し続けるが、NATO(北大西洋条約機構)の同盟国の合意なしにはいかなる措置もとらないと表明した。ブルームバーグが報じたところによると、欧米諸国はウクライナ政権に戦車を供給しないという暗黙の了解を得た。そのため、ドイツはここで先手を打ってエスカレーションの非難を浴びたくないのだろう。
関連ニュース