ボロンツォフ氏は、「長年にわたり、ウクライナ政府自体がブダペスト覚書を遵守してこなかった。特に、この覚書は攻撃的なナショナリズムや排外主義の台頭に対抗するためのものだった。ウクライナ政府は、ナショナリズムを公然と、しかも過激な形で奨励していた。ナチスの犯罪者を美化することは、国家の政策とイデオロギーの一部となった。ウクライナのいくつかの地域の住民が、自決権を行使することによって基本的権利と重要な利益を守ることを余儀なくされたのは、過激な民族主義が蔓延していたからなのだ」と述べている。
この覚書でロシアは、ウクライナに対して核兵器を使用せず、非核保有国に対して核兵器を使用するという脅しを行わないことを確認した。
ボロンツォフ氏は、「この義務は、一貫して完全に達成されている。ロシアはウクライナを核兵器で脅したことはなかったし、脅していない」と強調した。
これよりも前、北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、NATOが核兵器を使用する可能性、あるいは使用を余儀なくされる状況に至る可能性は極めて低いと述べた。
「これがNATOの立場であり、これが核兵器使用の可能性の問題に関するNATOの立場であることに変わりはない」
ストルテンベルグ事務総長は先日、NATOが「必要な限り」ウクライナ政府を支援する用意があると表明した。
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