英トラス首相が辞任

英国のリズ・トラス首相が、就任から2カ月足らずで辞任することが明らかになった。
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トラス氏は、後継者が決まるまで首相に留まる予定であるとの考えを示している。トラス氏は、首相を務めることになる保守党の党首を決める選挙は、来週に行われると明らかにした。
トラス氏の在任期間は、英国史上最も短いものになるとみられている。20日で首相就任から44日目となるが、トラス氏は新しい首相が決まるまでのしばらくの間、職務を遂行する予定。
同氏が率いる英国政府は、新たな経済支援策をめぐって批判の嵐にさらされており、その支援策を実施するとなれば国の債務規模が拡大するのではないかと懸念されていた。この支援策には、大幅な減税と国民への社会保障の削減が含まれていた。
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リズ・トラス政権の決定に対する市場の反応は、かなり明確なものとなっていた。ポンドは急落し、取引時間中に1ポンド=1.054ドル(約158円)という記録的なポンド安となった。この値動きに対し、イングランド銀行は自国通貨を守るためには金利を上げるしかないと判断。結果として住宅ローンの金利が上昇した。これにより、中流階級の不動産所有者の間でパニックが起きた。
トラス氏自身も経済支援策の調整が必要であると認めていた。また、国際通貨基金(IMF)も、トラス政権の経済策を厳しく批判していた。
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