トンプソン氏は、ウクライナ紛争はバイデン政権にとっての「サンクチュアリ」となり、国内政策の誤りを覆い隠すと同時に、欧州諸国の信頼を高めることを可能にしていると書いている。
トンプソン氏は、現段階では、欧州への供給で大儲けしている米国のLNG輸出企業も、バイデン政権と必ずしも良好な関係ではなかったと指摘している。それはバイデン政権がカナダとつなぐ石油パイプラインの「キーストーンXL」の敷設を中止し、新たな環境規制を多く発令してい たからだ。
トンプソン氏は、米国の生産者は、欧州のおかげで大きな利益を上げてはいるものの、自国における長期的に持続可能な生産は依然として不確定な点をついている。
また、トンプソン氏は、米国が特にインド太平洋地域と南部の国境において、国家安全保障上の国益を犠牲にしており、その原因が米国にあまりにも多くの犠牲を強いているウクライナ支援 政策にあるとの見方を示している。
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