知床観光船沈没事故から半年 海上保安庁、電子機器データの復元進める

北海道知床半島の沖合で発生した観光船「KAZU1(カズワン)」が沈没した事故から23日で半年となる。海上保安庁は引き揚げた船体の鑑定とともに、これまでに発見された電子機器などについてデータの復元を行い、事故原因の特定を進める見通し。NHKが報じた。
この記事をSputnikで読む
NHKによると、目撃者がいないことなどから捜査は長期化する見通しとなっている。
こうした中、海上保安庁は専門家とともに引き揚げた船体の鑑定を行っているほか、これまでに発見された電子機器などの証拠品について、データの復元作業を進めている。
データを復元できれば、沈没する前の船の速度や航路などが確認できる可能性があり、事故原因の特定につながるという。
知床岬周辺で骨13個発見 観光船沈没事故との関連を捜査=共同通信
また、北海道新聞によると、道警と第1管区海上保安本部(小樽)は21日より集中捜索を実施。複数の骨片が発見されている。同部は観光船の乗客乗員の可能性があるとみて、DNA型鑑定を進めるという。
乗客・乗員26人を乗せた観光船「KAZU1」の沈没事故は4月23日に発生。これまでに20人が死亡し、現在も6人が行方不明となっている。
関連ニュース
知床観光船沈没事故 3人の遺体を乗せた船が小樽港に到着
知床半島で観光船の運航が再開
コメント