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腫瘍を狙い撃ちする放射性ゲル 研究者らが開発

米国とインドの研究者らが、治療しにくい腫瘍を破壊するタンパク質ベースの放射性ゲルを開発した。この研究をまとめた論文が、学術誌「ネイチャー・バイオケミカル・エンジニアリング」に掲載されている。
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従来のガンマ線や陽子、中性子などの粒子を用いた放射線治療は、がんを効果的に破壊する一方で、健康な細胞に悪影響を及ぼす。今回開発されたゲルは、周辺の組織に影響を与えることなく、腫瘍に狙いを定めて作用するという。
このゲルはエラスチンと呼ばれるタンパク質と放射性物質の「ヨウ素131」で構成されている。放射性物質の不安定な原子核は崩壊する際にベータ線を放出するものの、この放射線はガンマ線のように深く浸透することはない。また、エラスチンは常温では 液状だが、体内に注入し熱を加えるとゲル状になる。
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研究者らが膵臓がん細胞を移植したマウスにこのゲルを用いたところ、腫瘍の80%が完全に破壊されたという。
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