日本 半世紀前に起きた渋谷暴動、中核派活動家が初公判で無罪主張

1971年に東京・渋谷で起きた「渋谷暴動事件」で、警察官を殺害したとして殺人罪に問われた過激派「中核派」の活動家・大坂正明被告(73)は25日、東京地裁での初公判で無罪を主張した。共同通信など日本の各メディアが報じた。
この記事をSputnikで読む
共同通信の指摘によると、発生から半世紀余りを経て初公判を迎えた事件は、事件現場にいたかどうかが争点となり、関係者の記憶などをどう判断するかが焦点となる。
起訴状によると、1971年11月14日、米軍駐留を認めた沖縄返還協定に反発する学生らが渋谷で暴徒化。大坂被告は他のデモ参加者と共に、警備中の新潟県警の中村恒雄巡査(当時21)を鉄パイプなどで殴り、火炎瓶を投げつけて殺害したとされる。他にも警察官3人が重傷を負った。
沖縄の米軍基地問題
【解説】ひろゆき氏炎上騒動で露呈 沖縄の火種を抱えたまま「次の戦争」に進む日本
大坂被告は、1972年に指名手配された。2017年、大阪府警は広島市内の中核派のアジトを捜索した際、大坂被告を発見。公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。大坂被告は黙秘を貫き、捜査への協力を拒んだが、DNA鑑定によって身元が確認され、警視庁が渋谷暴動事件での殺人容疑などで再逮捕した。
東京地裁は今年3月、「裁判員が中核派の加害対象になる恐れがある」と判断し、大坂被告の公判を裁判員裁判の対象から除外した
関連ニュース
日本 米軍横須賀基地の米兵男性を書類送検 5人に重軽傷を負わせた疑い
日本 連続青酸殺人の死刑囚が再審を請求 1人は病死との鑑定書を提出
コメント