米国麻酔科学会の研究者は、「我々の研究では、特定の波長の緑色の光が、痛みを管理する脳の経路を刺激することをつきとめた。線維筋痛症やその他の慢性的な痛みを持つ患者において、オピオイドの使用を減らすための新たな治療法が必要だが、緑色の眼鏡は薬物を使わない選択肢になり得るかもしれない」と説明している。
研究者によると、痛みと不安は、同じような生物学的なメカニズムを持っている。また、痛みへの恐怖は不安を増大させ、オピオイドの使用量を増加させるケースが多いという。
研究者らは今回、34人の線維筋痛症患者に色つき(あるいは色なしの)眼鏡をかけて過ごしてもらう実験を行った。34人中10人は青い眼鏡、12人は透明な眼鏡、12人は緑の眼鏡を1日4時間かけて2週間過ごした。
その結果、緑色の眼鏡をかけた患者は、他のグループの患者に比べて、不安が4分の1にまで軽減されたという。
これよりも前、米製薬大手ジョンソン&ジョンソンが「オピオイド危機」の訴訟で2億3000万(約250億円)の和解金をニューヨーク州に支払うことで合意した。
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