ジョーカー氏はこのごろ、ウクライナ軍の部隊運用に使われている米国のプログラム「DELTA」のシステムに侵入したと自身のSNS上のページで明らかにしていた。「DELTA」には敵味方部隊の全てのデータが集積されており、人員数や軍事車両の位置座標までもが入っているという。これは諜報活動の結果を反映したもので、常に新しいデータに更新されている。
「このプログラムはウクライナやアメリカの専門家が、NATOのスタンダードやソフトのセキュリティの条件などに即して作ったものだ」
ジョーカー氏によると、ウクライナ側は「Element」や「NextCloud」といったオープンソースも利用しているほか、一般人にも身近なグーグル社の普通の認証システムを使っているという。
ジョーカー氏はこのシステムに侵入した際のことを次のように振り返る。
「簡単ではありませんでした。ですが、完全に守られたシステムは存在しないのです。経験や時間、クリエイティブなアプローチがあれば侵入することは可能です。(中略)ウクライナ軍が持っているウクライナ・ロシア各軍の全てのデータを手に入れました。データは『しかるべきところ』にすでに渡していますよ」
関連ニュース