コンゴ民主共和国とコンゴ共和国に存在する泥炭地は、熱帯地域では最大規模のもの。この泥炭地の面積は約1700万ヘクタールで炭素を多く含んでおり、これは世界の化石燃料排出量の3年分に相当する。
この研究を行った英リーズ大学とロンドン大学、コンゴ民主共和国のキサンガニ大学の研究者らによると、コンゴの泥炭地は大規模な森林伐採や石油・ガスの採掘により、失われる可能性があるという。
この研究を行ったリーズ大学のサイモン・ルイス教授は、「現在、これらの泥炭地は、何十億トンもの炭素を大気中に放出しかねない転換点にかなり近づいていることが分かっている」と語っている。
コンゴ共和国のアルレット・スダン・ノノ環境相は、環境に悪影響を与え環境を汚染している先進国は、泥炭地の保護に投資する義務があるとの考えを示している。ノノ氏によると、これは炭素の時限爆弾が形成されることと、人々の命が危険にさらされるのを防ぐためだという。
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