豪フリンダース大学の生物学者と法医学者の研究チームが、15軒で飼育されている猫20匹を対象にして実験を行ったところ、猫の毛は、その猫のそばにしばらくいた人物が残したDNAを保持できることを実験で突き止めた。
研究チームは、この15軒で猫の毛を2回拭き取り、その家の家族と遊びに来る人たちのDNAサンプルを採取した。そして、猫の毛から得られたDNAとこれらの人間のDNAサンプルを比較したところ、80%の確率で一致した。また、人物と猫との接触時間や猫の毛の長さは、実験結果に影響を与える要素ではないという。
研究チームは、今回の発見が犯罪事件の捜査や証拠集めに利用できるとみている。
スプートニクは以前、猫の間にも犯罪者がいるというニュースを伝えている。ニュージーランドのクライストチャーチ市で暮らす5歳の泥棒猫「キット」は、近隣の家からありとあらゆるものを盗んで飼い主を困らせているという。
関連記事