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グリーンランド氷床の融解が加速 21世紀末までの海面上昇は現在の予測より6倍

グリーンランドでは氷河の融解速度が進んでいるため、2100年までには世界海洋の水位は現在予想されているよりも6倍高い高さに上昇する。米ダートマス大学、カリフォルニア大学の気候学者らはこうした予測を明らかにした。調査結果はネイチャー誌に公表されている。
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両大学の研究者らによれば、グリーンランドの北東部の氷流だけをとっても、その融解によってこれから21世紀末までの80年弱の間に地球の海面は1.3センチもしくはそれ以上上昇する。比較のために指摘すると、過去50年間で起きたグリーンランド全体の氷床の融解により、世界の海面は同じく1.3センチ上昇した。北東部以外の氷床も融解を続けている以上、海面の上昇は大きく加速することになる。
2012年、温暖な海流が流れ込んだために、グリーンランド北東部氷床は氷河の主要な部分から乖離し、その結果、氷床の減少はさらに加速した。研究者たちは、この氷河の減少がグリーンランドの200-300キロメートルの深さにまで及んでいること、また、北東部の氷の融解が他の氷床部分にも及ぶ危険があることを発見した。これは、氷の融解速度が加速していることを示している。
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この研究は、グリーンランド北東部の氷流部分に設置された人工衛星とGPSシステムによるデータに基づいている。このデータをもとに構築された数学的モデルで、従来の気候モデルの予測よりも6倍の速さで融解する恐れが明らかになった。
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