英首相、食糧を武器に変えているとしてロシアを非難

英国のリシ・スナク首相は、G20サミットを前に、各国に対し、食糧の生産を増加して、備蓄を放出するよう要請するとともに、ロシアは「食糧を武器にしている」としてこれを非難した。
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スナク首相は、英テレグラフ紙に記事を寄稿し、その中で、「ウクライナにおける戦争は、世界中の国々が直面している問題をさらに深刻なものにしていると指摘した。さらに首相は、現在、G20加盟国の3分の2で、インフレ率が7%を超えていると強調した。
またスナク氏は、何より必要なのは、「この冬もっとも必要とするところに」支援を継続することだとし、ウクライナ国民への支援と「世界でもっとも深刻な事態に置かれている場所での飢餓予防策」が不可欠だと指摘した。
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さらに「次に、ロシアによる食糧と武器の交換という恐ろしい行動に終止符を打たねばならない」とし、黒海を通じた穀物供給の継続を保障し、食糧生産の増加を呼びかけ、供給を増やすために備蓄を放出すべきだというアントニオ・グテーレス国連事務総長の考えを支持する姿勢を明らかにした。
スナク首相はまた、燃料エネルギーに関して、ロシアのような国への依存から早期に脱却する必要があると述べた。
G20サミットは、11月15日と16日にバリ島で開かれる。ロシアからはセルゲイ・ラブロフ外相が出席し、代表団を率いる。ロシア外務省の発表によれば、ロシア代表団はこのサミットで、天然ガス分野でのトルコとの協力拡大、穀物と肥料の大規模輸出を含めた食糧とエネルギー供給に関する具体的な提案を示す計画。
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