同氏は、欧州で押収された肥料を貧しい国に無料で移送するというロシアの決定について表明した。
ヴェルシニン外務次官は「我々はこの問題を何ヶ月も遅らせることが理解できない。食糧安全保障や飢餓と戦う必要性について話す場合、これらの肥料が意図的に使用されるようにすぐに決定を下さなければならなかった」と述べた。
ヴェルシニン氏は、指定された量の肥料の80%がまだラトビアにあり、同国は出荷を開始するための許可をまだ発行していないと指摘した。同氏は「国連のパートナーに、そして彼らを通じて欧州のパートナーに、この崇高な計画を実行するよう緊急に訴える」と強調した。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、食糧安全保障について 中央アフリカ共和国のフォースタン=アルシャンジュ・トゥアデラ大統領と話し合い、ロシアがアフリカに農産物と肥料を無償で供給する用意があると表明した。
これより前、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、国際機関がロシアの食料と肥料の輸出を妨げる多くの問題を解決することに成功したと述べていた。
一連の協議を経て2022年7月22日、「穀物合意」を仲介したトルコのエルドアン大統領と国連のグテーレス事務総長出席の下、ロシアとウクライナは合意に署名した。合意は、黒海に面するウクライナの港から穀物を輸出するための安全な海上回廊の設置などを規定していた。
またロシアと国連はトルコのイスタンブールでロシア産の穀物と肥料の世界市場への供給促進に関する覚書に署名した。合意は11月19日を持って終了する。
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