ハーグの裁判所がマレーシア航空機MH17事故の予審判決を下す 現時点の状況は?

2014年、ウクライナ東部で起きたマレーシア航空MH 17便(ボーイング777型機)の墜落事故について、ハーグ管区裁判所の下す予審判決が17日、スキポール司法複合施設で読み上げられる。スプートニクが報じた。ハーグの裁判所は、MH17便はペルヴォマイスキー居住区近くの野原から地対空ミサイル「ブーク」よって撃墜されたと考えている。
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ヘンドリック・スタインフイス判事は17日の審理で、「裁判所としては、ボーイング機はペルヴォマイスキー居住区近くの野原からブークが発射したミサイルによって墜落されたという見解だ」として、2014年7月にウクライナで起きたボーイング墜落事件の刑事事件の判決を発表した。
【解説】予審判決は17日に マレーシア航空MH17便撃墜事件
判決を読み上げたスタインフイス判事は、「これにより、機内にいた298人全員が亡くなった」と付け加えた。
オランダ最高検察庁は、ロシア人のイーゴリ・ギルキン、セルゲイ・ドゥビンスキー、オレグ・プラートフとウクライナ人のレオニード・ハルチェンコの4人の被告に対する逮捕状の発行を裁判所に要請した。しかし、後日、ハーグの裁判所は、ロシア人のプラトフ被告を無罪とし、検察の収監の要求を却下した。
ロシア外務省情報報道局イワン・ネチャエフ副局長は、ロシアはまず、マレーシア航空MH 17便事件に関するハーグ地裁の予審判決を詳しく調べ、その後、判決についてコメントを表す構えだと述べた。
ロシア外務省
マレーシア航空MH 17便の墜落事故の裁判は2020年3月9日、オランダで開始された。
アムステルダム発クアラルンプール行きのマレーシア航空MH17便は、2014年7月17日にドネツク近郊に墜落。ウクライナは自国のレーダーからのデータ提供を拒否し、米国も、保有するとされているミサイル発射を確認する衛星画像データを調査に提供することを拒否している。
捜査は、オランダ最高検察庁を中心とする合同捜査チームによって、ロシアの参加を排除した形で行われてきた。捜査チームは、ボーイング機は義勇軍の統制する地域からロシア軍クルスク第53対空ミサイル旅団に所属の地対空ミサイル「ブーク」を使って撃墜されたと主張している。
ロシア最高検察庁のニコライ・ヴィニチェンコ副長官はスプートニクに対し、ロシア側はオランダに、ロシアのレーダーのデータのみならず、ブークから発射されてボーイング機を撃墜したミサイルがウクライナのものであり、発射はウクライナの統制する地域から行われたことを証明する資料も提供したものの、捜査チームはこれらの情報を無視したことを明らかにした。
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