衆議院の小選挙区を東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県で合わせて10増やし、宮城、福島、新潟、滋賀、和歌山、岡山、広島、山口、愛媛、長崎の10県で1つずつ、合わせて10減らす。「10増10減」する15都県を含め計140の小選挙区で区割りが変更されるという。1票の格差は現行の最大2.096倍から1.999倍に縮小する。比例代表は、5つのブロックで「3増3減」となる。新たな区割りは法律の施行後に公示される衆議院選挙から適用されるという。福岡高等裁判所は今月11日、今年7月の参議院選挙で「一票の格差」が3倍を超えたことについて、憲法が求める投票価値の平等に反した「違憲状態」だったと判断した。7月の参院選の1票の格差を巡っては2つの弁護士グループが日本全国で計16件の無効訴訟を起こしており、今回は14件目の判決。これで「憲法違反」1件、「違憲状態」7件、「合憲」6件となった。