米下院議長、野党の優勢を受け指導者の座を次世代に託す

ナンシー・ペロシ下院議長(民主党)は野党・共和党が主導権を握る下院で指導者のポストに再任することを拒否している。
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ペロシ議長は下院で次のように発言した。

「私は自分の派閥に大きな確信をもっていることから、新たに発足する下院で民主党のリーダーに再選されることを望まない。深く愛する民主党のリーダーを新しい世代に手渡すタイミングが私の中ではやって来た」

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その上でペロシ議長は自らの地位に寄らず、有権者の利益を保護するために今後も活動すると表明した。民主党の同僚らには「上を向いて未来へ進むよう」呼びかけた。
ペロシ下院議長が初めて連邦議会を目にしたのは6歳の時だという。ペロシ議長の父親はかつて二期(1939-47)に渡って連邦下院の議員を務めていた。その上で「主婦だった私が下院の議長になるだなんて思ってもいなかった」と回想した。そして政治的理想の違いはあるものの、民主党と共和党に対し互いに協力するよう呼びかけた。
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ペロシ議長の決断を受け、ジョー・バイデン大統領はコメントを発表し、「国民として我々は彼女の貢献、愛国心、そしてなによりもその絶対的な寛大さに対し深い借りがある」と表明した。
ペロシ議長は82歳で、初めて当選したのは1987年のことだった。2003年には下院院内総務を務め、それ以降は下院議長や院内総務の座を担ってきた。今回、院内総務への再選を目指さないと表明したことにより、ペロシ下院議長は20年に及ぶ指導者の座を離れることとなる。
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