英国 救急車の到着に時間がかかりすぎる 「重大なリスク」英保健相が危険視

英国のステファン・バークレー保健相は、救急車が到着するまでに時間がかかりすぎる実態を「重大なリスク」と指摘した。英紙インデペンデントが報じている。
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バークレー保健相は、救急車を待つ間に英国市民が命を落としているのではないかという記者からの質問に対し、「救急車が患者のもとに到着するのが遅れれば、タイムリーな医療が提供されないという点で、明らかに生命にとって重大なリスクとなる」と答えた。こうした一方でバークレー保健相は、救急車のサービスと病院の救急部門の両方を改善するために取り組んでいると明らかにした。同紙によると、英国では救急車が病院に到着しても、次々と患者が運ばれてくるため、救急部門はすぐに対応できず、何時間も待ちぼうけをくっている。
一方で、英国民は、国内の医療状況がすぐに改善されるというバークレー保健相の言葉を信用していないとインディペンデント紙は指摘する。英国では今、どの病院でもとっくに退院できる状態の人たちが大勢残っている。そういった人たちを世話するソーシャルワーカーが少ないので、看護師がその対応に追われているという。だが、医療スタッフが不足しているのは病院も同じだ。インディペンデント紙はその理由を職員の採用、職場への定着やモチベーションに問題があるためと指摘している。報道によると、英国では国民は医療制度に本格的な投資が必要だと理解しているものの、政府の方は、社会が長年待ち望んでいた福祉改革の実施を少なくともあと2年は延期することを決定した。
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同紙は、政府の福祉改革実施の延期によって救急車の到着がさらに遅れ、命を落とすケースは頻発すると指摘している。最新データによると、2022年10月、心臓発作や脳卒中で倒れた人が救急車を待つ時間は平均で1時間を超えた。
ドイツでは物価の上昇で病院が閉鎖を迫られている。ドイツでは投資コストの面で長年放置されてきた病院が今、上昇する燃料コストに直面し不利な立場に立たされている。
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