ジュール・ヨルゲンセン氏は「厳しい冬になるだろうが、私たちは準備に最善を尽くしてきた。2023年から2024年の冬には、今後数カ月よりも大きな問題が起こると予想している」と語った。
同氏によると、こうした予想は、ガス市場を含む世界の金融市場の不均衡が続いていることに基づいている。欧州市場におけるロシア産ガスのシェアは、これまで40%程度と推定されてきたが、11月は米国などからの供給が増えたため、7%にとどまったという。
ジュール・ヨルゲンセン氏によれば、EU は現在、需要に関して、省エネによってEU内での消費量削減のための対策に取り組んでいる。
とはいえ、同氏は、欧州が近い将来ロシア産エネルギーを放棄できるとは確信していない。欧州が1年以内にロシア産エネルギーへの依存をやめることができるかという質問に対し、同氏は「あなたが考えているようなスピードでは不可能だ」と答えた。
「ロシアの輸入からいかに独立するかという問題について、需要削減とエネルギー効率の重要性を強調したい」と付け加えた。
EUでは現在、ロシア産原油の上限価格についての交渉が停滞している。
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