中国 江沢民元国家主席が死去 96歳

中国の江沢民元国家主席が30日、白血病などのため上海市内で亡くなったことが分かった。96歳だった。中国中央電視台が伝えた。
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江氏は1993年に国家主席に就任し、2003年に退任した。鄧小平氏の「中国独自の社会主義の建設」路線を継承する一方、共産党の管理を維持しつつ、経済では自由主義的改革を推進。こののち、中国は目覚ましい速度で経済成長、GDP成長率は平均10%を達成。江氏は中国が世界第2位の経済大国になる基礎を築いた。
江氏は1990年代後半から2000年代初頭にかけて重要な政治事項を実現させている。1997年には香港、1999年にはマカオの中国への返還を実現させた他、2001年には世界貿易機関(WTO)への加盟を行った。また、1997~1998年のアジア金融危機においては、その影響を見事に脱却させた。
江氏は1998年に中国の国家元首として初めて日本を訪問。日本の小渕恵三首相(当時)と共に「平和と発展のための友好協力パートナーシップの構築に関する日中共同宣言(略称は日中共同宣言)」に調印した一方で、その訪日時に歴史認識について対日批判を行っている。
江氏は2019年の建国70年を祝う軍事パレードでは両脇を支えながら登場。公式の場に姿を 見せたのはこれが最後となった。
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