ラブロフ氏によると、西側諸国が発表したすべての声明が政治的宣言の枠組みの一部としてなされたにもかかわらず、これらの国々は平等で不可分の欧州の安全保障システムの構築を阻止する努力を長年続けてきた。同氏は、「そして今、我々はこの完全に近視眼的な誤った政策の成果を手に入れている」と述べている。
同氏は、欧州安全保障協力機構(OSCE)の機能について言及。この「地域全体の対話のための最後のプラットフォーム」の能力が「あらゆる点で希釈され、狭く非包括的なフォーマットに分散」しており、「誇りを持って」ロシアとベラルーシを排除していると指摘した。 同氏は、西側諸国はロシアとともにではなく、ロシアに対抗して安全保障を構築することを示していると強調した。
ラブロフ氏は、北大西洋条約機構(NATO)については、冷戦時代の概念的な優先順位に戻ったと指摘した。同氏は、初代NATO事務総長を務めたヘイスティングス・ライオネル・イスメイ氏の「ロシア人を欧州に入れない、米国人を欧州に入れる、ドイツをコントロールする」という言葉を述べている。同氏は、こういった原則は73年前に作られたものであり、のちにドイツが欧州連合(EU)に加わっただけで、何も変わっていないと指摘した。
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