欧州安全保障に関するラブロフ外相の記者会見:要旨

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は1日、欧州安全保障について記者会見を行った。同日、ポーランドで欧州安全保障協力機構(OSCE)外相理事会の会合が開幕する。ラブロフ外相率いるロシア代表団は先に、同会合への参加を拒否された。
この記事をSputnikで読む

主な発言

北大西洋条約機構(NATO)は、「ロシア人を欧州に入れない、米国人を欧州に入れる」という冷戦時代の概念的な優先順位に戻った。なお、欧州連合(EU)全体が米国の管理下に置かれている。
欧州安全保障に関する作業でロシアと西側の関係が回復することはない
欧州はロシアとベラルーシ抜きで安全保障を構築しようとしているが、モスクワはそのような安全保障を必要としていない。
欧州は「無思慮」に米国の後を追いかけ、すべてにおいて米国の反ロシア政策を支持した。
ロシアは米国とのコンタクトから退いていないが、米国から意義のある考えをまだ聞いていない。核保有国が衝突して核戦争に発展するリスクは非常に大きい。
ウクライナでの露特別軍事作戦
独政党党首「ウクライナはNATOの事実上のメンバーになった」 米国は2014年からウクライナを対ロシア紛争に向け準備

ウクライナ紛争

米国とNATOは武器を供与するだけでなく、軍人も訓練しているため、紛争に直接参加している。
ロシアがウクライナで攻撃対象としているインフラは、ロシア人殺害のために使われているものだ。
ロシアは、ウクライナでの特殊軍事作戦の時間稼ぎをするために交渉を求めたことは一度もないが、相手側に話し合いによる解決の関心があるのであれば、その話を聞く用意がある。

経済

ロシアは石油価格の上限がどうなるかには関心がなく、パートナーと直接合意する。
国連の代表者らは、ロシア産農産物の輸出許可を米国とEUから文字通り「手に入れる」必要がある。
コメント