金融アナリスト インドが2030年までに世界第3位の経済大国になると予測

米国の金融サービス企業「S&Pグローバル」と投資銀行「モルガン・スタンレー」は、インドが2030年までに日本とドイツを抜いて世界第3位の経済大国になると予測している。米CNBCが報じている。
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S&Pグローバルは、2030年までにインドの名目国内総生産(GDP)の年間成長率が2022年第2四半期の6.3%で安定的に推移すると予測しており、モルガン・スタンレーは2031年までにインドのGDPが現在の2倍以上になるとみている。
モルガン・スタンレーのアナリストは、インドには高度なデジタルインフラや製造業への投資など、高い経済成長に必要な条件が揃っているとみており、「これらの要因によって、インドは10年後までに世界第3位の経済規模、株式市場になるだろう」との見方を示している。モルガン・スタンレーは、インドのGDPに占める製造業の割合が、2031年までに現在の15.6%から21%になると予測している。それに伴い、産業界の収益も現在の4470億ドル(約60兆9900億円)から1兆4900億ドル(約203兆3000億円)に増加する。
世界は米国のインフレの代償を払っている
S&Pグローバルのアナリストは、インド経済は貿易と金融セクターの自由化、労働市場のさらなる改革、インフラと人的資本への投資が継続されるかどうかにかかっていると指摘している。また、そのアナリストは、インドを外国人投資家のハブとし、強力な製造拠点とすること、インド経済をより輸出志向にし、グローバルなサプライチェーンを目指すインド当局の姿勢を高く評価している。
同局によると、モルガン・スタンレーのアナリストは、上記の予想が実現しない可能性があるリスクをいくつか指摘している。世界的な不況が長引く可能性がある上、インドは生産高の20%近くを輸出しているため、貿易への依存度が非常に高い。さらに、熟練労働者の問題、地政学における難しい状況、政策決定の誤りなどのリスク要因があるという。
スプートニクは以前、インドは太陽エネルギーを利用することで燃料費を40億ドル(約5360億円)以上節約することに成功したと報じた。
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