南極観光クルーズ船、「殺人波」で乗客1人死亡

アルゼンチン南端・ウシュアイアに向けて航行していた南極観光クルーズ船の乗客1人が、荒波による事故で死亡した。運航していた国際クルーズ会社「バイキング」が発表した。
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「11月29日、現地時間午後10時40分ごろ、荒波に打たれ船が限定的な損傷を受けました。この事故に関連し乗客1人が亡くなられたことを、深い悲しみとともに確認いたしました」

バイキング社のプレスリリースでは以上のように示されている。事故の詳細や死亡者の国籍などは公表されていないものの、米CBSニュースによると、この乗客は米国籍の62歳女性で、荒波で割れた船の窓ガラスによるけがで死亡したとみられている。ほかにも4人が軽傷を負ったが、命に別状はないという。
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事故は「殺人波」とも呼ばれる、他の波より2倍以上高い突発的な波によって起こったとみられている。
事故を受け、バイキング社は5日から予定されていた次の航海を運行停止に。事故に関わる調査を進め、関連当局の捜査に協力するとしている。
同社公式サイトによると、波の被害を受けた船「Viking Polaris」は南極観光などのクルーズで人気だという。今年就航したばかりで、全長200メートルの大型船。乗客の定員は378人、乗員は256人となっている。
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