先行研究により、重金属はマイクロプラスチックに容易に付着し、この組合せにより水生生物に害を及ぼす可能性があることが分かっていた。今回の研究では、マイクロプラスチックは有毒物質を運ぶだけではなく、それらの特性に影響する恐れがあると判明した。
例えばクロムは様々な酸化の度合いをとる。酸化度3ではクロムは比較的安全だが、酸化度6の場合、クロムは有毒となる。研究チームは、日焼け止めに使われるUVフィルターのマイクロプラスチックが存在することにより、クロムの酸化度が上がったことを確認した。
化学者チームはその後、微細藻類に対するクロムとマイクロプラスチックの混合物の毒性を調べた。微細藻類の成長はUVフィルターを含む混合物の影響で阻害されており、このことから、クロムは確かにより毒性の高い形態に移行したと推測することができる。
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