IT・科学

香港大学研究チーム マイクロプラスチックの危険性を確認

香港大学の研究チームは、マイクロプラスチック(5ミリメートル以下のプラスチック小片)はそれ自体が危険であるだけでなく、クロムの毒性を高める可能性があることを突き止めた。研究結果は専門誌「Environmental Science & Technology Letters」で発表されている。
この記事をSputnikで読む
先行研究により、重金属はマイクロプラスチックに容易に付着し、この組合せにより水生生物に害を及ぼす可能性があることが分かっていた。今回の研究では、マイクロプラスチックは有毒物質を運ぶだけではなく、それらの特性に影響する恐れがあると判明した。
例えばクロムは様々な酸化の度合いをとる。酸化度3ではクロムは比較的安全だが、酸化度6の場合、クロムは有毒となる。研究チームは、日焼け止めに使われるUVフィルターのマイクロプラスチックが存在することにより、クロムの酸化度が上がったことを確認した。
IT・科学
透明な木材 近い将来プラスチックに取って代わるかも?=研究
化学者チームはその後、微細藻類に対するクロムとマイクロプラスチックの混合物の毒性を調べた。微細藻類の成長はUVフィルターを含む混合物の影響で阻害されており、このことから、クロムは確かにより毒性の高い形態に移行したと推測することができる。
関連ニュース
半導体生産に欠かせないケイ素をグラフェンに置き換え 中国企業らの試み
キノコ製のエレクトロニクス 電気回路の材料に本物のキノコ
コメント