デモ行進の参加者はイタリア国旗や発煙筒を持って通りを歩きながら、「キーウ(キエフ)への兵器と対露制裁はもうたくさん」と書かれた数メートルの横断幕を張った。デモ行進は、ジャンニ・アレマンノ元ローマ市長が企画したもの。同氏は1週間前に、ウクライナ紛争へのイタリアの不参加を提唱する「ストップ・ザ・ウォー」委員会を立ち上げた。
アボンデ代表は「我が国は、政府の政策により、富豪、多国籍企業、米国に支払うことで、危機の結果を償っている」と表明。「デモにはロシア国旗もあったが、重要なのはイタリア国旗があったことだ。これは我々が何よりも国民を愛する愛国者であることを示すものだ」と強調した。
また、アボンデ代表は「政治的な違いに関係なく、国家の団結を図ることが最大の関心事であるはずだ」とし、「イタリアは現在、米国とNATO(北大西洋条約機構)の基地に占領されている。1万7000人の兵士がイタリアにいて、政府に銃口を突きつけているということを恐れてはならない」と語った。
イタリアの閣僚評議会は1日、兵器供給などウクライナへのさまざまな支援を2023年も継続することを定めた特別令を採択した。
これを受け、3日、ローマ中心部でもイタリア国内の複数の労働組合の呼びかけにより、ウクライナへの兵器供給の継続に対する大規模な抗議が行われた。
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