時事通信などによると、この日の会議には林芳正、ペニー・ウォン両外相のほか、浜田靖一、リチャード・マールズ両防衛相が出席。10月の首脳会談で署名した安全保障共同宣言をふまえて自衛隊、豪軍の共同訓練の拡大や中国が進出を狙う太平洋の島国への支援でも一致し、関係を強化する方針を示した。
オーストラリアに近い南太平洋の島国・ソロモン諸島は3月、中国との安全保障協定に署名。中国軍基地の建設については両国は否定しているものの、安全保障分野での協力深化に日米豪などは警戒感を高めている。一方、台湾や尖閣諸島などの問題をめぐり日中間には摩擦が広がっている。
こうしたなか、日本の岸田文雄首相は10月、豪州を訪問しアンソニー・アルバニージー首相と会談。両国は新たな安全保障協力に関する二国間共同宣言に署名した。この宣言は日豪「準同盟」の性格を帯びており、対中国を念頭に両国はインド太平洋地域での協力を高めていきたい考えだ。
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